この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
欲しいんでしょ
第6章 早苗の長い休息
あたしは準備を済ませた後、卓の家に小走りで行った。
玄関の前でドキドキしてるとドアが開いた。
「遅いっっ!!」
(ゆばー●かよ…)
心の中で突っ込んだ。
「ほい。」
卓はあたしに握った手を差し出してきた。
チャリン…
800円をあたしの手に握らせた。
ぽかーんとするあたし。
「お前の好きな菓子とアイス買って来い。」
それだけ言われてドアは閉まった。
……パシりかぁ!!
肩を落としながらコンビニへと向かう。
どうせだからアイスはバーゲンダッツ
にしよう。
卓は冬にもアイスを食べる。
理由を聞くと、
『男らしいからだ!』
…と昔言っていた。
(卓はよく分かんないな)
あたしはバーゲンダッツをレジに置く。