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欲しいんでしょ
第6章 早苗の長い休息
卓はあたしから離れ、うずくまった。
あたしは真っ赤な顔で慌てて携帯を取り、通話ボタンを押した。
プッ
ツー、ツー、ツー…
慌てすぎて通話を切ってしまったようだ。
あたしは卓をゆっくりと見る。
床にうずくまり動かない。
「あ…あはは…」
今度は何とも言えない空気になった。
その空気に耐えられず口を開く。
「えと…何言いかけたの?」
「あほ!何でもねーわ!あほ!」
あほと二回言われ傷つく。
卓は顔を隠しながら立ち上がり、今日は帰っていいと言われた。
…なんか、ごめん(笑)
帰り際、何かに気付いたように焦った表情の卓に呼び止められた。
「あっありがとな」
卓…
何そのツンデレ。