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欲しいんでしょ
第7章 ただ、
「早苗…」
卓が言い終わらない内に、あたしは卓に抱きついていた。
まだキモオヤジの腕の感触が残っている様で怖い。
頭の上に暖かい感覚。
卓は頭を撫でてくれていた。
まだ腕が少し震えている。
「早苗、怖かっただろ。もう大丈夫だから。」
優しい声音に安心し、ボロボロと涙が零れた。
優しく卓はあたしを抱きしめる。
「ごめんな…」
「ちっ違うのっ……ぁ…あたし、何かっ
安心しちゃっ、て。」
嗚咽で上手く喋れない。
卓はあたしが泣き止むまで抱きしめて、頭を撫でてくれた。