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欲しいんでしょ
第7章 ただ、
卓はあたしにキスをしてきた。
「甘い。」
「んっ…た、く…」
「何?」
「誰かに見られちゃうよっ」
「誰もいないからヘーキだって」
そうしてまた唇を重ねる。
お互いに味わう様な深いキス。
(何でだろ。いつもなら少し抵抗あるのに…今は、)
今は卓に何されても良い。
とろける様な甘いキスに、頭が痺れる。
ぞくぞくと何かが背筋を伝わり、自然と息が上がってきた。
(…あ……)
多分あたし、今濡れてる。
恥ずかしい。
身体中が火照ってきて暑い。
声が、自然に出る。
(ねぇ、卓。……触って…)
そう思った直後、卓の手があたしの耳に触れた。
あたしは耳への刺激に身体を震わす。
一瞬、あたしの心の声が聞こえたのではないのかと心配した。