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第9章 俺が ～卓side～

(何だ？何でこいつ笑って…)


「先輩、この前実験棟で何してましたか？」


(実験棟…？)



俺は早苗とのセックスを思い出し、
背筋を凍らせた。

「お前…！見てたのか！？」

「友達から心霊写真を撮ってきてと言われて行ったんです。
そしたら偶然先輩と早苗先輩がしてるところを聞いてしまいました。」


楽しそうに喋る後輩に苛立ちと多少の恐怖を抱きながら、一番聞きたい事を
聞く。




「…それで、お前はどうしたいんだ。」




にこにこと笑う後輩。

きっと他の人が見たら綺麗と思うだろうが、俺からしたら悪魔にしか見えない。


「簡単ですよ。」



一歩近づいて後輩は言う。



「私と付き合ってください。」