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欲しいんでしょ
第10章 おひるのおひさま
あたしは昔から卓が大好きだった。
でも昔の好きと今の好きは全然違う。
(これが恋愛感情なんだよね・・・?)
なら卓に告白するしかない。
自問自答した後に卓の瞳をまっすぐ見つめる。
「卓・・・あのね」
「ん?」
卓もあたしを見つめてきた。
途端に顔が熱くなって言葉が詰まる。
多分あたしが急に真剣な表情になったから、卓はあたしの言葉を待って見つめてくるんだろうけど・・・。
(何か恥ずかしい)
それでも伝えたいから、あたしは卓の目を見たまま声を絞り出す。
「あ、あのね?・・・え、と!あ、たし、卓の事・・・」
雰囲気で分かったのか卓は顔を赤くして驚いたような表情になった。
「卓の事・・・だいす「わああああああーーーー!!!!!!」
き・・・って言う前に卓が大声で叫んだ。
拍子抜けして何の反応もできない。
(え・・・。何?人が折角勇気出して告白しようと思ったのに)
「え・・・卓、どうしたの・・・?」