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欲しいんでしょ
第10章 おひるのおひさま
卓は真っ赤な顔でそのまま叫んだ。
「早苗!」
「は、はい!?」
「俺は・・・!早苗の事が大好きだーーー!!!」
「何で泣くんだよ・・・」
泣いてないよ。
「い、言っとくけど友達としてじゃないぞ。その・・・レンアイカンジョウだかんな!」
「知ってるよ・・・ばか・・・泣いてないし・・・」
視界は水の中にいるみたいにゆらゆら揺れていた。
けど、卓がタコみたいに真っ赤なのはよく分かる。
「泣いてないよ・・・。心の汗だもん。」
「・・・分かったよ。」
苦笑した声で卓が言う。
あたしは卓に思いっきり抱きついた。