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全部、夏のせい
第7章 初めての夜とその後〜エクス、マルセイユ、パリ

空港でアリと待ち合わせをすることになって、
少し早めに向かうことになった。
色々な国の人が行き交う空港は、
とても騒がしくて、
こめかみに痛みが走ってしまう。
あまりにもアラムと愛し合ったせいで、
下腹部も重い痛みがあって、
入り口の処もヒリヒリしてしまっていたけど、
心配させてしまうから、
何も言わずにいた。
唇も腫れて、2倍くらいになっているのではと思って、
気になって何度も鏡を観たけど、
そんなことはなかった。
服の下の胸や鎖骨、太腿の内側には、
アラムがつけた花弁の痕が散っていて、
そこが熱を帯びているように熱い気がした。
アリが軽く手を上げて近寄ってくる。
カフェに入ると、
アラムが「コーヒー買って来るよ」と立ち上がるのを見て、
目を丸くする。
「アラム、あんなこと、したことなかったのに…」
「えっ?」
「彼は…判りやすく言うと、王子みたいな立場だから。
随分と変わったな」と笑う。
そして、
「マーサが彼を変えたんだな。
でも…。
国や家族や信仰を捨てさせるのはどうだろう?」と、
私の目を真っ直ぐ見つめて言う。
私は何も言えず、
唇を噛み締める。
「おまたせ。
ん?
マーサ、どうした?」と私を覗き込むと、
「アリ?
お前、マーサに何か言ったのか?」と恐い顔で言うので、
「何でもないの」と慌ててアラムに言った。
アリは一気にコーヒーを飲むと、
「ほら?
これ、結婚式の写真と、データだって?
おめでとう」と封筒を置いて立ち上がる。
「もう、行くよ?
マルセイユに戻る飛行機の時間だから」と言うと、
さっさと出て行ってしまった。
ポカンとして、遠去かる背中を見ていると、
アラムが封筒から写真を取り出して、
「これ、持って行っても良い?
マーサ、データでプリント出来るよね?」と、
何枚かの写真を嬉しそうに選んで笑った。
あっという間に時間が経ってしまって、
私だけ保安検査に向かう。
ゲートの前で、何度も何度もキスをして、
アラムと別れた。
「すぐに日本に行くから!」とアラムは微笑んで、
見えなくなるまで手を振ってくれていた。
少し早めに向かうことになった。
色々な国の人が行き交う空港は、
とても騒がしくて、
こめかみに痛みが走ってしまう。
あまりにもアラムと愛し合ったせいで、
下腹部も重い痛みがあって、
入り口の処もヒリヒリしてしまっていたけど、
心配させてしまうから、
何も言わずにいた。
唇も腫れて、2倍くらいになっているのではと思って、
気になって何度も鏡を観たけど、
そんなことはなかった。
服の下の胸や鎖骨、太腿の内側には、
アラムがつけた花弁の痕が散っていて、
そこが熱を帯びているように熱い気がした。
アリが軽く手を上げて近寄ってくる。
カフェに入ると、
アラムが「コーヒー買って来るよ」と立ち上がるのを見て、
目を丸くする。
「アラム、あんなこと、したことなかったのに…」
「えっ?」
「彼は…判りやすく言うと、王子みたいな立場だから。
随分と変わったな」と笑う。
そして、
「マーサが彼を変えたんだな。
でも…。
国や家族や信仰を捨てさせるのはどうだろう?」と、
私の目を真っ直ぐ見つめて言う。
私は何も言えず、
唇を噛み締める。
「おまたせ。
ん?
マーサ、どうした?」と私を覗き込むと、
「アリ?
お前、マーサに何か言ったのか?」と恐い顔で言うので、
「何でもないの」と慌ててアラムに言った。
アリは一気にコーヒーを飲むと、
「ほら?
これ、結婚式の写真と、データだって?
おめでとう」と封筒を置いて立ち上がる。
「もう、行くよ?
マルセイユに戻る飛行機の時間だから」と言うと、
さっさと出て行ってしまった。
ポカンとして、遠去かる背中を見ていると、
アラムが封筒から写真を取り出して、
「これ、持って行っても良い?
マーサ、データでプリント出来るよね?」と、
何枚かの写真を嬉しそうに選んで笑った。
あっという間に時間が経ってしまって、
私だけ保安検査に向かう。
ゲートの前で、何度も何度もキスをして、
アラムと別れた。
「すぐに日本に行くから!」とアラムは微笑んで、
見えなくなるまで手を振ってくれていた。

