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全部、夏のせい
第8章 暗雲〜東京、横浜、そして…

成田に到着すると、母と祖母が待ってくれていた。
「まあ!大きなスーツケースだこと!」と祖母が笑う。
母は周りを見回して、
「独りで帰って来たのよね?」と囁く。
「ああ。
良かったわ?
真麻さんたら、結婚とか言うから、
黒人の男性と連れ立って帰って来るかと、心配してたのよ?
だから、パパは置いて来たの」と笑ったけど、
私は笑えなかった。
「まあ、良いじゃないの。
無事に元気に戻って来たんだから!
あら?
素敵なケリーね?」と祖母が笑って、
駐車場に向かう。
何だか、別の国に帰って来たような違和感を覚えた。
帰宅して、
スーツケースからお土産を出して両親や祖母に渡す。
流石にクロコダイルのバーキンを出すわけにはいかなかったけど、
手首のカルティエのブレスレットと、
左手に嵌めた指輪のことを、父から問い詰められてしまった。
「フランスで出逢った男性からいただきました。
結婚を…」と言うと、
私の言葉を遮って、
「何を言ってるんだ?
とんでもない。
まだ学生だろう?
パパは許さないよ?」と少し大きい声で言われてしまう。
「折角、久し振りに帰国したんだから、
そんなに大きい声を出さなくても…」と、
祖母が言うと、
「お義母様は、真麻に甘いから!」と言うと、
書斎に入ってしまった。
父方の祖父母は、その日は会えなかったから、
また、渡しに行きましょうと言って、
「パパは、真麻さんのこと、物凄く大切に思ってるし、
いつまでもコドモだって思ってるから…。
ちょっと落ち着いてからお話しましょうね?」と母は溜息をついて、
「さあ。食べましょう?」と笑う。
そして、久し振りの母の手料理を食べた。
その日、祖母はお泊まりしてくれて、
自室に入る前に、
「真麻ちゃん、大丈夫?
私は真麻ちゃんの味方だから」と笑って手を握り締めてくれた。
「まあ!大きなスーツケースだこと!」と祖母が笑う。
母は周りを見回して、
「独りで帰って来たのよね?」と囁く。
「ああ。
良かったわ?
真麻さんたら、結婚とか言うから、
黒人の男性と連れ立って帰って来るかと、心配してたのよ?
だから、パパは置いて来たの」と笑ったけど、
私は笑えなかった。
「まあ、良いじゃないの。
無事に元気に戻って来たんだから!
あら?
素敵なケリーね?」と祖母が笑って、
駐車場に向かう。
何だか、別の国に帰って来たような違和感を覚えた。
帰宅して、
スーツケースからお土産を出して両親や祖母に渡す。
流石にクロコダイルのバーキンを出すわけにはいかなかったけど、
手首のカルティエのブレスレットと、
左手に嵌めた指輪のことを、父から問い詰められてしまった。
「フランスで出逢った男性からいただきました。
結婚を…」と言うと、
私の言葉を遮って、
「何を言ってるんだ?
とんでもない。
まだ学生だろう?
パパは許さないよ?」と少し大きい声で言われてしまう。
「折角、久し振りに帰国したんだから、
そんなに大きい声を出さなくても…」と、
祖母が言うと、
「お義母様は、真麻に甘いから!」と言うと、
書斎に入ってしまった。
父方の祖父母は、その日は会えなかったから、
また、渡しに行きましょうと言って、
「パパは、真麻さんのこと、物凄く大切に思ってるし、
いつまでもコドモだって思ってるから…。
ちょっと落ち着いてからお話しましょうね?」と母は溜息をついて、
「さあ。食べましょう?」と笑う。
そして、久し振りの母の手料理を食べた。
その日、祖母はお泊まりしてくれて、
自室に入る前に、
「真麻ちゃん、大丈夫?
私は真麻ちゃんの味方だから」と笑って手を握り締めてくれた。

