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全部、夏のせい
第12章 アリの想い
その後は、また、暫く平穏な日常に戻っていって、
アダム達の進学のタイミングで、
お祖母様は日本に帰国して、
マーサと父王と俺は、ジュネーブに移住することになった。

マーサが本部に異動が決まったのと、
子供達がスイスの全寮制の学校に進学することになったから、
少しでも近くに居たいというマーサの希望がその理由だった。


少し広めの屋敷をと父王が言って、
年老いたメイドを雇うことになった。


マーサはまだ、アラムの行方を掴めないか、
隣国のキャンプの情報収集をしているようだった。


ある日、俺は父王に、思い切ってマーサとの関係を尋ねた。


すると、大笑いして、

「マーサは、アラムの嫁だよ?
だから、娘と思っている。
男女の関係なんて、あるはずもない」と言った。


「いや。
勿論、マーサは美しくて可愛くて、しかも賢くて、
とても魅力的だよ?
ハグしたり、キスしたりはするし、
娘じゃなかったら、
私も男だから、どうにかしたかったかもしれないが」と、
更に笑って、

「アリ?
お前もそうだろう?
アラムのことがなければ、
マーサを自分のものにしたいだろう?」と言った。


俺は素直に頷いた後、

「でも、マーサはまだ、
アラムを愛していて、待ってるから。
それに、俺のことなんか、
多分、嫌いだと…」

と呟いた。


「嫌いではないと思うが?
しかし、確かに、
アラムのことを諦めない限りは、
マーサは誰とも再婚しないだろうな。
まだ、若いのに。
私は、アリだったら、
マーサを任せられると思っているが、
決めるのはアリであり、
マーサだからな」



アラムが拉致されて、
既に10年経ってしまった。


マーサは、身体が疼いたりしないんだろうか?

そんな、馬鹿なことを考えて、
紅くなってしまったけど、
俺は色黒なので、多分、父王は気づかなかっただろう。
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