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全部、夏のせい
第14章 時間を取り戻す
アラムが見つかったことは、すぐに日本の実家と、スイスの学校に居るアダム達に知らせた。

すぐにビザ発行の手続きをしてくれたけど、
ようやくこちらに入国出来たのは、10日ほどしてからだった。


小さいアリだけではなくて、
念の為にと、アラムもHIVの検査をして、
アラムは勿論だったけど、
幸いにも小さいアリも陰性だった。


アリのお母様は、自分の病気をせめて、感染させないようにと、
スキンシップを厳しくしないように接していたと聴いていたし、
母子感染もなかったようで、
どんなに辛い想いをしていたかと思うと、
本当に泣きそうになった。


小さいアリも、さぞ、淋しかったことだろうと思ったし、
自分が愛されていないと感じることもあったかもしれないと考えると、
本当に不憫で、
その分、愛おしさを感じた。


だからこそ、アラムのことを、
パパと呼んで、
甘えていたのも良く理解出来た。


そんなアリに、

「ママンは、神様の元に行ってしまったけど、
私が新しくママンになっても良い?」と訊くと、
アラムの顔を見てから、
おずおずと私の胸に飛び込んで来てくれた。


「お兄ちゃまも、二人、出来るのよ?
仲良くしてね?」と言うと、
とても喜んでくれる。


周りには子供が居なかったから、
本当に嬉しかったみたいだった。


でも、夜は、
「アラムと二人っきりで、
仲良くしたいだろう?」と、お義父様が気遣ってくださって、
乳母と一緒に小さいアリは眠るようになっていた。
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