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全部、夏のせい
第14章 時間を取り戻す
そして、瞬く間に5年ほど経った。

私の、いえ、私達の計画は順調に進み、
教育、医療、そして仕事の場を創出し、
人材も順調に育てることも出来、
それぞれを然るべき人に任せることが出来るまでになりつつあった。


お義父様も同じように、
国の基盤を民主的な勢力と育てることをほぼ終えて、
三人で、後進に道を譲って国を出ることを決めた。


アリも、自分がいつまでもいては、
新しい人達が遠慮するだろうと言って、
一緒に行きたいと言った。


「それは構わない。
アリは家族のようなものだ。
しかし…。
お前はいつまでも結婚もしないで…」と言われて、
微妙な顔をするのを、
不思議な感じで観ていた。


それは、アラムも同じだった。



そして、私達はスイスの屋敷に戻った。


週末には子供達が戻って来て、
とても賑やかになる。

小さいアリも、地元の学校に通い、
そのうち、同じ寄宿学校に行くようになるだろう。





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