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全部、夏のせい
第18章 エクスへ

重たい空気を変えようと、
ジャンのことを訊いてみた。
歳は取ったけれど、
身体は悪くはない。
ロザリーは、歳が離れた夫を亡くしたけど、
家のことがあれこれあるから、
こちらには滅多に来れないことや、
その一人息子はエクスの大学に入ったから、
ここに寄宿していることを嬉しそうに話してくれた。
また、ロザリーは少し体調を崩して、
マルセイユの病院に入院したけど、
ようやく退院したところだと言う。
一人息子さんは、
夏休みということもあるし、
ロザリーのこともあるので、
家の仕事を手伝う為に今は実家に居るから、
ジャンはこの夏は独りで過ごしているよと笑う。
葡萄畑やワイナリー、
チーズ工房なんかも敷地内にあると以前聴いていたので、
使用人の方もいて、
ロザリーもなかなか、家を離れないと言っていたのを思い出した。
私は、アラムのお父様達と少しこちらに滞在してから、
母国に移動して、
そちらで事業のお手伝いをする話をした。
美しい布を生産してくれるので、
それを形にして商品として輸出することと、
素材としてブランドに納品することが、そこでの仕事だと言うと、
「マーサは小さいのに、
大活躍だな?」と笑って、
私の頭を撫でてくれた。
そして、
アラムのお父様にも是非、滞在中に立ち寄るように伝えてくれと言われた。
とびきり美味しいワインを一緒に飲みたいと笑って、
帰り際にハグしてくれて送り出された。
ジャンのことを訊いてみた。
歳は取ったけれど、
身体は悪くはない。
ロザリーは、歳が離れた夫を亡くしたけど、
家のことがあれこれあるから、
こちらには滅多に来れないことや、
その一人息子はエクスの大学に入ったから、
ここに寄宿していることを嬉しそうに話してくれた。
また、ロザリーは少し体調を崩して、
マルセイユの病院に入院したけど、
ようやく退院したところだと言う。
一人息子さんは、
夏休みということもあるし、
ロザリーのこともあるので、
家の仕事を手伝う為に今は実家に居るから、
ジャンはこの夏は独りで過ごしているよと笑う。
葡萄畑やワイナリー、
チーズ工房なんかも敷地内にあると以前聴いていたので、
使用人の方もいて、
ロザリーもなかなか、家を離れないと言っていたのを思い出した。
私は、アラムのお父様達と少しこちらに滞在してから、
母国に移動して、
そちらで事業のお手伝いをする話をした。
美しい布を生産してくれるので、
それを形にして商品として輸出することと、
素材としてブランドに納品することが、そこでの仕事だと言うと、
「マーサは小さいのに、
大活躍だな?」と笑って、
私の頭を撫でてくれた。
そして、
アラムのお父様にも是非、滞在中に立ち寄るように伝えてくれと言われた。
とびきり美味しいワインを一緒に飲みたいと笑って、
帰り際にハグしてくれて送り出された。

