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全部、夏のせい
第20章 エピローグ
カラリとしたエクスの夏が、また巡ってきた。


大聖堂を出た処で、
家族写真を撮ろうとして、
並ぶ順番で賑やかな状況になってしまっていた。


その賑やかな声に驚いてグズリ出してしまった息子をレオンからそっと手渡されるようにされて、

「あらあら!
おっぱいの時間なんじゃないかしら?
ミルクでも大丈夫?」とロザリーが哺乳瓶と粉ミルクとポットを出してくれているのを横目で観ながら、

「ミルク作りより手っ取り早いから、
ちょっと奥でおっぱいあげてきますね?」と言うと、
祖母が、
「あら!
じゃあ私も付き添うわね?」とウィンクをする。


教会に入り、端の席に座って、
胸をグイっと出して先端をウェットティッシュで拭いてから口に含ませると、
物凄い勢いで飲み始める。

祖母がヴェールを押さえてくれながら、

「この子は大きくなりそうね?」と歌うように言って微笑む。





切迫早産しそうになったことで、
入籍だけは先にしたけど、
結婚式は出産後にしようという話になった。


その間に、日本の実家からも、
心配と祝福を受けて、
今日の日を迎えることが出来た。


レオンも卒業して、
代々所有して経営していたいくつかの仕事を継ぐことになった。

それは、広大な敷地で営む家業だけでなく、
エクスやマルセイユやその近郊のホテルや銀行、海運業などもあるようで、
「最初は見習いからだよ」と笑っていた。


私達はエクスの市街地ではなく、
ロザリーや使用人の方達と、
その広大な屋敷に住むことを選択した。

腎臓が悪いロザリーを独りにしなくなかったし、
一緒に子育てもしたいし、
何よりも家族で過ごせることを優先したかったから。




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