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全部、夏のせい
第1章 出逢い

大学の最寄駅で降りて背伸びをした。
空は何処までも青くて高い。
空気もからりとしていて澄んでいるように感じた。
ハッと思って、アランの方を観ると、
私を観て、ニコニコしていた。
私は少し恥ずかしくなってしまって、
少し早口に、
「ありがとうございました」と言った。
「あっちに車、来てるから、
大学まで送るよ?
僕も行くから」と言われたけど、
「大丈夫です。
だって、これから2ヶ月は、
車も自転車も無しで、
歩いて過ごすんですもの。
ご一緒出来て楽しかったです」と言うと、
少し淋しそうな顔をして、
「大学でも会えると良いな。
あ、電話番号、交換しない?」と言われた。
「えっと…日本から携帯電話、持って来たけど、
料金プランとか良く判らなくて、
設定もしてないから、
こちらでは使えないんです。
だから、電話番号、ないんです」と言うと、
「じゃあ、何かあったら、
この番号に電話して?
何もなくても、電話してね?」と笑って、
サラサラと付箋のようなものに番号を書いて渡してくれた。
使い慣れた感じのモンブランのペンを観て、
きちんとしてる人だなと思った。
駅のインフォメーションで、地図を2種類貰って、
係員のおばちゃんに、
大学までの道のりを蛍光ペンで引いて貰って、
まず、どの方向で、どの道を通るかを確認して、
エクスでの1日目を迎えた。
空は何処までも青くて高い。
空気もからりとしていて澄んでいるように感じた。
ハッと思って、アランの方を観ると、
私を観て、ニコニコしていた。
私は少し恥ずかしくなってしまって、
少し早口に、
「ありがとうございました」と言った。
「あっちに車、来てるから、
大学まで送るよ?
僕も行くから」と言われたけど、
「大丈夫です。
だって、これから2ヶ月は、
車も自転車も無しで、
歩いて過ごすんですもの。
ご一緒出来て楽しかったです」と言うと、
少し淋しそうな顔をして、
「大学でも会えると良いな。
あ、電話番号、交換しない?」と言われた。
「えっと…日本から携帯電話、持って来たけど、
料金プランとか良く判らなくて、
設定もしてないから、
こちらでは使えないんです。
だから、電話番号、ないんです」と言うと、
「じゃあ、何かあったら、
この番号に電話して?
何もなくても、電話してね?」と笑って、
サラサラと付箋のようなものに番号を書いて渡してくれた。
使い慣れた感じのモンブランのペンを観て、
きちんとしてる人だなと思った。
駅のインフォメーションで、地図を2種類貰って、
係員のおばちゃんに、
大学までの道のりを蛍光ペンで引いて貰って、
まず、どの方向で、どの道を通るかを確認して、
エクスでの1日目を迎えた。

