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全部、夏のせい
第6章 結婚
結婚しよう。


そんな話をしたけれど、
アラムはとても紳士的だった。

勿論、同じ寮に居るとは言え、
他の学生達も居るし、
一緒に夜、過ごす時には、
ドアを開けて居てくれたりして、
アラムのお友達もご一緒することもあった。


二人は洗濯機の使い方も知らなくて、
教えてあげたり、
簡易キッチンで簡単なお野菜中心の料理を作ってあげて、
夕食にする日もあったりした。


授業でも着物を着て、
日本の紹介をして、
お抹茶を点てたりした。

アラムは案の定、
最初はお砂糖を入れて飲んでいたけど、
段々、入れないようになって、

「なんだか、甘みを感じるね」と言うようになった。


こちらに来て2回目の生理の時は、
前回ほどは痛くなかったけど、
二日目はちょっと寝込んでしまって、授業を休んでしまい、
心配を掛けることになった。


その翌日、なんとか授業に出て、
昼休みはお部屋で休もうと思って外に出たら、
暫くお休みしていた、
あのアラムの友人と、大柄な女性が入り口の処に立っていた。


そして、その女性はアラムに駆け寄り、
大きな声で何かを言って、
いきなり抱きつくようにしてキスをしようとして、
アラムはそれを拒否するように振り払った。


女性は反動で倒れてしまって、
アラムの友人が助け起こして私の方を見た。


その女性は、
私のことを睨みつけて、

「あなたのせいなの?」と、
たどたどしい英語で言った。


「えっ?」と私が言うと、

「あなたが、アラムを奪ったのね?」と言って、
私に詰め寄ろうとした。


私より背も高くて力も強くて、
私は腕を掴まれて身動きが取れないほどだった。


「あなたはどなたですか?」と訊くと、

「アラムの妻よ」と言った。
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