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体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第20章 20
挙げ句として、涼子はこう返さざるを得なかった。

「ええ、喜んでるわ……“私”、レンヤ君に――」

と、そこまで言ったところで、久方ぶりに用いた主語に――まだ身に付いていないということなのだろう――“私”を使ってしまった。

慌てて涼子は、最初から言い直した。

「“涼子”、レンヤ君にスケベマ×コ見つめられて、嬉しいわ……」

――涼子、レンヤ君にスケベマ×コ見つめられて、嬉しいわ――

今更ながらだが――二十六歳の“女”が、十八歳の“高校生”に向かって吐くような台詞ではない。

涼子はそう思って、“中々の羞恥”に満ち切ったその身体を、それ以上は受容出来ない羞恥にブルリッと震わせた。

然る間に――四つん這いで尻を突き上げているだけなのに――まるで長距離走を走っている時のように、「ハァ、ハァ、ハァ」と呼吸が乱れた。

その呼吸をさらに乱して然るべきことを、レンヤが「クスクス」笑いながら、囁く。

「涼子、もしかしてオレにこうやって見つめられるだけで、スケベマ×コがイッちゃうんじゃないの……?」

「ハァ、ハァ、ハァ――まさか……?――ハァ、ハァ、ハァ……」

涼子は辛うじて、そう返した。

               ☆☆☆☆☆

実のところ、“水着越しのクリトリスへの愛撫”から解放されて、相当な時間は経っていた。

秘部の疼きは、幾分か和らいでいる――“まさか”『レンヤに見つめられるだけで』絶頂に達したりは、しない――ものの、絶頂への渇望は、以前よりも増していた。
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