パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第20章 ２０

（きっと、笑われるわ……）

涼子はそう思った――笑われる自覚が、十二分にあったからだし――実のところ、レンヤは「フフフ」と笑った。

レンヤが涼子の秘部を見るのは、これが最初ではないにも拘らず、彼は笑いながら――呟いた。

「今日はいつもと、違うね……？フフフフ……」

然る後『いつもと、違う』ことを、詳細に涼子に語る。

「シロップがタップリかかった、缶詰の桃みたいだよ……？涼子のスケベマ×コ……」

「やぁぁんっ……」

と、悲鳴を上げながらも涼子はつい――自身の股間に、二切れの白桃を並べて想像してしまう。

加えてつい、それを楽しそうに眺めるレンヤの顔も想像してしまって、レンヤの顔を想像した途端に涼子は恥ずかしさに、耐えられなくなった。

「レンヤ君、恥ずかしいから、あまりジッと見ないで……」

涼子はレンヤにそう訴えたが、これは明らかに涼子自身の先程の嘆願と相反した――そのことを、レンヤが指摘する。

「さっきはオレに、『涼子のスケベマ×コ、見てッ』って言ってなかったっけ……？」

　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆☆☆

確かに涼子は、まだ水着の上からレンヤにクリトリスを弾かれていた時、水着を脱がせて欲しいばかりに、そうレンヤに哀訴した。

でも実際に――こうもジックリとレンヤに見つめられると――レンヤの澄んだ瞳に自分のはしたない秘部が映っているのかと思うと――その羞恥は中々なものだった。

　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆☆☆

その中々の羞恥を、ついさっき白桃の比喩で揶揄したレンヤが、さらに煽る。

「次から次へと、どんどん愛液が溢れ出してくる……オレにスケベマ×コを見つめられて、喜んでるんだね？」

――そんなこと、ない――

咄嗟に返そうとした言葉はそれだったが、実際に返す前に、涼子は考えてしまう。

多分、この“中々の羞恥”も含めて、自分は喜んでいるんだろう――だから愛液が続々と溢れ出してしまうんだろう。

何よりも涼子は、レンヤからの”クンニリングス”を待ち望んでいる。

その猥褻な行為から、”羞恥”に耐えることなく”快楽”だけを得るなんて、少々虫のいい話のように、涼子には思われた。