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第20章 ２０

やがて涼子は――夢中でクリトリスをレンヤの中指に擦り付けているうちに――新たな快感を得る手法を発見した。

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腰を前に戻した時にちょっと注意して、床にバストを真上から落として、そうやってバストと床の間に勃起した乳首を挟んだ。

然る後に腰を下げれば、“柔らかい”リノリウムの床とさらに“柔らかい”バストに包まれて、“固い”乳首がズゾゾゾゾッと、引き摺られた。

その乳首の快感は――それ自体の度合いも一入ながら――閃光の如き刺激を、クリトリスに注いだ。

今まさにレンヤの中指の上で転がっている、クリトリスだ――乳首の快感は、そのクリトリスをより過敏にした。

クリトリスが過敏になれば、涼子は――単刀直入に言って――嬉しい。

涼子はその嬉しさを、それまでの賑やかな喘ぎをさらに弾ませることで、堂々と表明する。

「アァンアァンッ！！――アッハァァァン！！」

（知らなかった――わ――ッ……！！）

表明しながら、涼子は“新しい手法”の発見を成し得た、その感慨に耽った。

（乳首とクリチ×ポを一緒に刺激すると……こ、こんなにも気持ちイイだなんて――あぁっ、すごいッ、すごい――わッ！）

こうして、二つの乳首とクリトリスの“三点”を同時に刺激すれば、涼子はそう遠くないうちに、“絶頂”に至れる“自信”があったし、そうするつもりだった。

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ところが――ここでもまた、物事を涼子の思惑通りには運ばせない事態を、レンヤが引き起こした。

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床に乳首を、ズゾゾゾゾッ――と擦り付けつつ、腰をゆっくり下げてクリトリスを、ズリュリュリュ……と彼の中指の上で転がして、

「アァアァァン――ハアァァァァ……」

と悶えた最後――クリトリスがレンヤの中指の根元に、達したその時だった。

「――ぬんッ」

涼子に“新しい刺激”が加えられた――その新しい刺激に、涼子は甲高い声で、「ぬんッ」と喘いだ。

（やだっ――すっごく変な声、出しちゃった……）

凡そ珍しい喘ぎ声だ――と、涼子は我ながら、思った。

新しい刺激は、涼子の肛門に、あった。