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体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第28章 28
「狂っちゃうううぅぅッッ!!――ああ~ぁっはあ~~あぁぁ!!」

尤も、そう叫んだすぐその後には、涼子は“最初の”後悔をした。

『狂う』などという少々恐ろしい言葉を、涼子は“満面の笑み”で叫んでしまった上、その後に“間抜け”にすら思えるほど嬉々とした喘ぎ声を“伸び伸び”と、続けてしまった。

そのことを、涼子は後悔した――『狂う』なんて、“嬉しげ”に言う言葉ではない。

しかしながら――後悔した筈なのに、涼子は“間抜け”な喘ぎ声の直後には――やはり“間抜け”で嬉々とした悶絶を後に続ける形で――また叫んだ。

「狂っちゃうぅぅ~~んッッ!!――うはは~~あぁあぁんッ!」

でももう涼子は、後悔しなかった――他に言葉を思い付かなかったし、それに「狂っちゃう」くらい「気持ち良かった」からだ。

               ☆☆☆☆☆

因みに、やがて涼子は、今度こそ本当に『狂う』という言葉を使うべき時を迎えて、先程“嬉しげ”にそれを叫んでしまったことを悔やんで、“二度目”の後悔をすることになる。

しかしそれは、もう少し先の話だ。

               ☆☆☆☆☆

何にせよ涼子はそれ以降――クリトリスを舌で愛撫するレンヤに向けて――「狂う」という言葉をふんだんに用いて、自身の快感を夢中で伝えた。

               ☆☆☆☆☆

今もなお、レンヤは舌先を左右に振ってなおもピシャピシャと、涼子のクリトリスを弾いている。

涼子は、その“満面の笑み”を浮かべた顔を左右に、バタバタと振り乱しながら、叫んだ。

「レンヤ君ッ、涼子ッ、狂っちゃうッッ!――あぁっひゃあぁん!!――きッ、気持ちよすぎてッ、狂っちゃうッ!!――うはあ~うッはひゃあぁ!――狂っちゃうのおおぉ!!」

するとレンヤは、一度愛撫を止めて――例の如く“意地悪”な笑みとともに、涼子に聞いた。

「だったら、もう止めようか……?」

勿論のこと涼子は、その快感の凄まじさを述べるに当たって「狂う」を用いただけで、静止を仄めかしたつもりは全くない。

だから、当然のように、

「止めないでッ!まだ止めちゃ、イヤッ!!」

と言った後、こう続けた。

「涼子を狂わせてッ!!――涼子、レンヤ君の”愛”に狂いたいのッ!!」
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