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体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第29章 29
尤も、そんな涼子の“嬉しい不安”も、やがては純然たる“深刻な不安”へと、その様相が変貌した。

レンヤが愛撫に取り掛かってから、コーヒーを二、三杯分淹れるに必要な水を沸かせるだけの時間は、経とうとしている。

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勿論その間も、レンヤは涼子のクリトリスを――“上下”、或いは再度の“左右”ないし“円”の動きを彼の気の向くままに織り交ぜて――その舌で愛撫し続けている。

涼子はそんなレンヤの愛撫の一つ一つに――より正確に言えばレンヤの舌の動き一つ一つに、けたたましく悶えた。

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実のところ、レンヤの舌遣いはその一片一片が、“極上の愛撫”だった。

しかしながら――“極上の愛撫”にどれだけ悶えても、涼子は“何故か”絶頂に達することが出来ない。

そんな具合で、“絶頂の淵”を漂っているうちに、涼子の中で先程のレンヤの発言――「イカせない」――が、真実味を帯びてくる。

――レンヤが「イカせない」と言ったら、絶対にイカせない――

               ☆☆☆☆☆

性的快感の最高の魅力は、その“昇華”にこそ、ある。

感じて、感じて、感じて、感じて、感じた挙げ句――そこに至るまでに積み重ねた快感を、“絶頂”という形で“昇華”させるところに、その幸福がある。

しかし裏を返せば――感じたのに、感じたのに、感じたのに、感じたのに、感じたのに――”絶頂”に到達し得ない快感は、募れば募るほど一角の“苦悶”に、その質を変える。

それ故、涼子のクリトリスを転がしている、レンヤの舌による“極上の愛撫”も、今は涼子を“生殺し”に至らしめるだけの、拷問へとなりつつあった。

               ☆☆☆☆☆

勿論のこと、その拷問から逃れる最も単純かつ確実な方法を、涼子は知っている。

クリトリスを剥き出しにしている自身の両手をそこから放した然る後、“蛙が引っくり返った”ような姿勢を崩して、レンヤの前から幾分でも離れることだ。

でも、涼子にその選択肢はなかった――今の涼子は『望んで』、その一挙手一投足に、“愛している”レンヤの許可を必要としていた。
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