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体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第7章 7
つい先達て、マサムネから“賞賛”された早苗のフェラチオと、ヒデアキから“叱咤”された千春のフェラチオである。

涼子は――ひとつの視界に収まる二人を眺めていると――知らず知らずのうちに、各々のフェラチオを見比べていた。

               ☆☆☆☆☆

千春のフェラチオは――ヒデアキに迎合するつもりは毛頭ないが――確かにぎこちなかった。

その懸命さは伝わってくるものの、未だペニスの扱いに不慣れな感じが、その様子から見て取れた。

               ☆☆☆☆☆

一方で早苗のフェラチオは、千春のそれとは、まるで違った。

無闇に焦っている訳でもなければ、与える快感を弛ませるほど怠惰な訳でもない。

一貫して“大胆”な訳でもなければ、一貫して“繊細”な訳でもない。

そんな早苗の舌遣いを――たった一言で表現するなら――“優雅”だった。

               ☆☆☆☆☆

例えば今、早苗はマサムネの、ペニスの裏側の中心を縦に貫く線――俗称で“ウラスジ”と呼ばれる部分に、舌を這わせている。

唇を大きく開いて舌を突き出し、その舌先を僅かに触れさせて、それで“ウラスジ”をツーーッと、静かに舐め上げる。

舌先が先端に至ると、口元を“ウラスジ”の下端に戻して、また同じ行為に及ぶ。

ここで早苗が周到なのは――恐らくは“意図的”に――「ハァ、ハァ」と呼吸を薄く乱して、熱い吐息をペニスに吹きかけながら“ウラスジ”に舌先をなぞっていることだ。

付け加えるなら、早苗の二つの目はペニス越しに、マサムネの顔に向けられている。

早苗はマサムネを、引いては“男”を喜ばすフェラチオの方法を、心得ているようだった。

               ☆☆☆☆☆

早苗は舌先だけで“ウラスジ”を舐める、その静かな愛撫を幾度か施した後、今度は突き出した舌の裏側を、自身の顎に付けるように折り曲げた。

詰まるところの“あっかんべえ”の表情を作った後、その舌の上にマサムネの太い肉茎の、その根元を載せる。

早苗はそれから――やはりこれもある程度“意図的”なのだろう――その目を半開きにした上で、マサムネのペニスと平行に顔をゆっくりと動かした。
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