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体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第8章 8
ところで、体育倉庫からこの男子更衣室に辿り着くまでの間に、レンヤに左手を引っ張られながら涼子は――自分が何処に連れて行かれるのか不安を感じつつも――今一度レンヤを説得しようと、心に決めていた。

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レンヤは四人の、“主導的立場”にある。

だから“リーダー”たるレンヤさえ心を改めてくれれば、きっと“玩具”になった女子生徒たちも、また自分自身も救われる。

その暁には彼女たちだって必ず、以前のような素直で明るい自分を、取り戻してくれる。

涼子はそう信じていた。

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だから涼子は、レンヤと“二人きり”になることは、不本意ではなかった。

説得するに当たっては“二人きり”の方が、他からの余計な邪魔が入らないので望ましい。

面と向かって、レンヤとじっくり話をすることが出来る。

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そういった訳で涼子は、男子更衣室でレンヤと“二人きり”になると直ぐに、レンヤへの説得に取り掛かった。

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