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体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第8章 8
涼子は更衣室の真ん中で、レンヤと対峙する。

レンヤが出入口のドアに、涼子が奥の壁に背中を向ける形で、二人の間の距離は僅か一歩だ。

               ☆☆☆☆☆

涼子は教師らしい“毅然”とした態度を心掛けて、切り出した。

「早川君、もうこんなことは止めて……」

「『こんなこと』って、何……?」

レンヤが惚(とぼ)けた口調で、聞き返した。

「決まってるでしょう?」

涼子は少しだけ声を大きくしてから、先を進めた。

「あの子たちを、もう弄ばないでッ」

然る後、涼子は声量を戻して、“説得”に相応しい口調――ひとつひとつの言葉を相手にしっかりと聞かせる口調で、続けた。

「早川君……セックスは、神聖な行為なの……」

聞かせるのは、涼子が信じているセックスの意義である。

「セックスというのは、男女が互いの愛情を確かめ合う行為なの……愛し合う者同士が、相手を思い遣って、相手の幸せのために営む行為なのよ?」

と、そこで涼子は一旦の間を置いて、レンヤからの何らかの反応を期待した。

しかしレンヤは黙っている。

その美しい顔立ちに、“不敵な笑み”を浮かべるばかりで、沈黙している。

その“不敵な笑み”に、涼子は嫌な予感がする――額にジットリと汗を掻かせるような、嫌な予感だ。

しかし涼子は、件の“毅然”とした態度を保って、何かしらの返答をレンヤに催促した。

「何とか言いなさい……」

するとレンヤは、ポツリと言った。

「涼子先生、オレに“感謝”してね……?」
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