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体育倉庫の狂宴~堕落する英語教師~
第12章 12
勿論、今こうしてレンヤのキスに陶酔している間ですらも、自分と自分の大切な女子生徒たちが、この美少年に凌辱された事実を、涼子は決して忘れてはいない。

(だけど――)

涼子は――今の自分に”正常”な思考が残っていることを信じて――考えた。

               ☆☆☆☆☆

もしも悪魔が、レンヤと同じ罪を働いたとしたら、人々は――良識と正常な判断力を持った人々は――果たして悪魔を責めるだろうか?

(責める訳、ないわ……)

人々は――涼子と女子生徒たちに同情はする一方で――きっとこう思うだろう。

(『悪魔に犯されたのなら、仕方ない。だって悪魔なんだから』……)

勿論――

(レンヤ君は、悪魔じゃない……)

でも……

(レンヤ君に犯されたのなら、仕方ないわ……)

だって……

――だって、レンヤ君、なんだもん……――
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