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妄想短編集
第2章 じゃれあい
今日は1人で残業中。


先ほどまで部長がいたのだが、今しがた帰られた。


『じゃ、あまり無理しないでね。お疲れさま。』


そう言って帰られたのだが、


「はぁ…やっぱり部長の声好きだなぁ」


と私はうなだれる。



部長は声が低くとても落ち着いている。聞いているとなんだか安心感があって私は好きだ。


「話しかけたいけど、お忙しい方だし。仕事以外で話せる機会もないし…」


「でももっと近くで部長の声、聞きたいな…」


なんて、誰もいないことをいいことに欲望を吐き出していたら、



『近くで聞く?』


声が聞こえる方へ顔を向けるとそこには部長が立っていた。


「ひゃ!部長!」


『はいこれ差し入れ。』



「あ、ありがとうございます!」


私に差し入れを渡すために戻ってきてくださって、いつもならすごく嬉しくて飛び上がっちゃうくらいだけどさっきの言葉を聞いていたなら話は別だ。




『で、俺の声がなんだって?』




「いえ…」




部長の顔を見るとニコニコ、というかニヤニヤしている。
これは全部聞こえてたかもしれない。部長は私の口から言ってくれるのを待っている。


「えーと、部長の声、低くてステキですよね」



『え〜?』


ステキと言われて笑顔になる。
本当に?と言いながら嬉しそうだ。



「声聞いてると落ち着きます。」



誰しも人は相手によって接し方を変えているので、心を許している人には優しい声色だったり淡々と冷たくあしらうような声色、社外の方と話す時の少し高めの声など色々な声色を出している。

部長の声はどの時も好きなのだが、私といる時、部下に対してちょっとかまってるときに出す優しくて甘い声が私は好きだった。



『俺の声で落ち着くの?…嬉しいなぁ。』



照れ笑いをしている部長が可愛らしくて、
ついつい話しかけてしまう。



「時々優しい声で声かけてくださいますよね。」



『そんな違ったりしてる?』




「はい、もちろん普段の声も良いんですけど、優しく話されてる時は安心感が違います!」




『じゃ、いつもそれで声かけようかな。』



「でも、それじゃ私溶けちゃいます。」




『ははは、そんなに?』



すごく嬉しそうにしている。
そんな顔をされると、私まで嬉しくて笑顔になってしまう。
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