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【完結】今宵、すてきな君と
第1章 今宵、すてきな君と
「誰にでもそんな誘い方をするの?」
「誰にでもってわけじゃない」
「悪いけどこれから予定があるの」
「いつならいいかな。きみに合わせるよ」
返事は保留のまま、きみが前を向いて優雅な足取りで歩き出した。しかし暑い。へたり込んでしまいそうなほど暑い。確かに彼女の言うとおりデートには向いていないようだ。
「夜なら…いいわ」
「夜?」
「今夜は先約があるから…。そうね。明後日の夜なら」
「構わない。明後日の真夜中に会おう」
蠱惑的な微笑みを残し、きみは俺の前からいなくなった。
「誰にでもってわけじゃない」
「悪いけどこれから予定があるの」
「いつならいいかな。きみに合わせるよ」
返事は保留のまま、きみが前を向いて優雅な足取りで歩き出した。しかし暑い。へたり込んでしまいそうなほど暑い。確かに彼女の言うとおりデートには向いていないようだ。
「夜なら…いいわ」
「夜?」
「今夜は先約があるから…。そうね。明後日の夜なら」
「構わない。明後日の真夜中に会おう」
蠱惑的な微笑みを残し、きみは俺の前からいなくなった。