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【完結】今宵、すてきな君と
第1章 今宵、すてきな君と
「ぎゃうううう。にゃぎゃああ」(あら残念。避けられちゃった)
漆黒のきみが立ち上がり、伸びをした。ピンと張ったセクシーなヒゲ。可愛らしく尖った耳。しなやかな尻尾が揺れている。その背中に月の光が降り注いで艶やかに光っている。
ああ…なんて…きみは、いい雌猫《おんな》なんだ。
「うううにゃごうう。ううニャアああ」(逃さないよ。きみは俺のものさ)
「にゃニャアああ。うにゃにゃにゃニャアああ」(あなたにわたしが捕まえられるかしら)
再び走り出す前に、きみは俺を誘うように振り返り、ウインクした。
「ニャアああいうああアア」
「にぎゃぁニャウ!」
𝑭𝒊𝒏
漆黒のきみが立ち上がり、伸びをした。ピンと張ったセクシーなヒゲ。可愛らしく尖った耳。しなやかな尻尾が揺れている。その背中に月の光が降り注いで艶やかに光っている。
ああ…なんて…きみは、いい雌猫《おんな》なんだ。
「うううにゃごうう。ううニャアああ」(逃さないよ。きみは俺のものさ)
「にゃニャアああ。うにゃにゃにゃニャアああ」(あなたにわたしが捕まえられるかしら)
再び走り出す前に、きみは俺を誘うように振り返り、ウインクした。
「ニャアああいうああアア」
「にぎゃぁニャウ!」
𝑭𝒊𝒏