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cape light
第1章 ラブホでの攻防
「えっ? えっ? えっ? それって私のせいだということでしょうか?」
 森川玲奈は僕のいちもつを指さしてそう言った。ではなく言いやがった。
「間違いなくお前のせいだよ」
 真っ裸の僕は、仁王立ちになり腕組みをしてそう答えた。ではなく答えてやった。
「バケルさ、その恰好止めてもらえませんか?」
 玲奈は僕を翔ではなくバケルと呼ぶ。坂口翔、人生で初めてバケルと呼ばれている(屈辱)。
「何で?」
「恥ずかしくないの?」
「全然」
「あのさ、恥ずかしいと思った方がいいと思うのよね。だってさ、バケル全裸なのよ。それに役立たずのバケルのおちんちんが萎れてだらりとしてるのよ。恥ずかしいと思わない方が異常よ」
 ここで怯んではいけない。毅然とした態度で臨まなければ、僕は僕の肉棒に申し訳が立たない。
「世界遺産級の僕の肉棒を萎れさせたのは一体どこのどなたなんでしょうか?」
「そういう風に言うわけね」
「だってそうだろ。古来よりセックスは男と女の営みによって成立するものなんだ」
「はい差別」
「いちいち揚げ足とるなよ。今ここには雄の僕と雌のお前がいるんだ」
「雄と雌だって、バケルって何だか古臭いわよね」
「古臭くても何でもいいよ。元気になるようにもう一度舐めてくれ」
「はぁ?」
「舐めろよ」
「お断りです。帰ります」
「エッチするためにラブホに入ったんだよね? 僕のいちもつを勃起させられなくて退散なんて、お前さ、最悪なんですけど。ていうかあり得ません。是非とも舐めてください僕の世界遺産を」
「拒否します。それからさ、そういう上から目線の言い方止めてくれる?」
「ピュアの僕の目を非難しないで欲しい」
「どこがピュアよ。私知ってるんですけど」
「何を?」
「その濁り切ったバケルの汚い目の先」
「目の先? って何だよ?」
 若干嫌な予感。
「熟女のおばさまたちに向かっているわよね」
「気のせいだよ」
 嫌な予感的中。
「気のせい?」
「そう、気のせい」
 嫌な汗が流れた。
「違いますね。一直が私にバケルの秘密を教えてくれたのよ」
「僕に秘密はございません」
「一直、言ってたわよ」
「何を」
「『先輩、おばさまたちにはめっちゃ優しいですよ』ってね」
「僕の優しさはすべての人たちに向かっています。ただし、クソ親父とクソガキは除く」
「すべての人に向かってないじゃない」
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