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cape light
第2章 花火なんて大嫌いなんですよ、僕は
 車から降りた我が家は駐車場から浜辺ではなく、駐車場の奥のまた奥に進んでいった。大勢の人間の後についていくのではなく、それとは違う方向に進む我が家。これだ、こうでなければいけない。我が家は秘密機関の幹部の家なのだ。
 何かの手違いでくそじじぃの部下は、僕たちを出迎える時間を間違えたのだ。その結果、おにぎりと飲み物が入ったくそ重いリュックを僕が背負う羽目になったのだ。
 許していやろう。どんな人間にもミスはある。僕は子供のころから心の広い人間だった。ただ、秘密機関に所属する人間としてはどうなのかと思う。時間厳守、これは日本人の美徳ではないか。
 僕は重いリュックを背負って、くそじじぃとくそばばぁがに手を繋がれて幹部家族の招待席に向かった。すると!
「坂口さん、こっちこっち」
 そう言って手を振るおっさん。見たことがる。我が家にも何度か来た。名前は……み……みょ……明道というくそじじぃの仕事の仲間だ。明道も都の水道局に勤めている。明道は自分の奥さんと女の子供二人を連れていた。当時から僕はガキには興味がなかった。ちなみに僕の初恋は、僕の家の近くにあったパン屋さんのパートのおばさんだった。
 まだいた、若い男が三人、そして若い女が二人。僕はこの若い者軍団を知らない。多分、この若い者軍団も都の水道局に勤めているのだろう。
「翔、またでかくなったな」
 明道のおっさんは僕にそう言った。
「本当ね、背の高い男は将来もてるわよ」
 そう言ったのは若者軍団の若い女の一人だ。
「アリサ、翔君のお嫁さんにしてもらいなさい」
 明道のおっさんの奥さんが自分の娘をそう呼んだが、アリサをどう漢字で書くのかわからないので(今でも)この作品の作者にはカタカナで書いてもらった。
 アリサと呼ばれた娘は何も言わずに首だけものすごい勢いで横に振った。そのとき僕は人生で初めて振られたのだ。実に失敬なガキだ。だがショックなんて僕にはない。僕の意中の人はパン屋のパートのおばさんなのだ。おばさんのちょっと大き目な胸に顔を埋めてみたい。きっといい匂いがする。そのときの僕はそう思っていた、そして今でもそう思っている。
 告白すると僕はパン屋さんに行き、意中の人を発見すると、いつも僕はおばさんの大きな胸をチラ見していた。いやガン見していた。
 大好きでした!パン屋のパートのおばさん!I love youです!
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