この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
cape light
第4章 第4章 大誤算という大誤算は悲惨
light houseの事務所に差し入れがあった。差し入れたのはマリの母親。クソガキマリの母親は超が三つつくくらいの美人だ。
もし、マリの母親ではなくて、もし、福さんの娘さんでなかったら間違いなく僕はマリの母親に恋をしているだろう。
そして僕は今、その差し入れを独り占めにしている。
長岡花火が打ち上げられる日は、現地では盆と正月が一緒に来たような雰囲気に包まれる。だから地元のスーパーでは長岡花火当日用の豪華なお惣菜セットが販売される。言うまでもないが、価格も打ち上げられる花火と同じくらいに跳ね上がる。
花火なんてどうでもいいと思っている僕が驚いたのは、当日スーパーで売られるのは高額な総菜ばかりではない。アイドルなんてこんなクソ田舎に来るはずがないのに、ペンライトが売られるのだ。
僕はいっちゃんにこう訊ねた。
「ペンライトは何に使うんだ?」
「ああ、あれはですね、花火が終わった後に観衆が花火師さんたちに感謝の気持ちを送るためのものなんです」
「ペンライトを灯してそれを振るの?」
「そうです」
アホやろ、と言いたかったが、それを言うのは止めた。
感謝の気持ちを花火師さんたちに伝えることは忘れないのに、花火が終わった後の会場はゴミが散乱していて、おまけに遠方からやって来た観光客の違法駐車のせいで、長岡市民の生活はめちゃくちゃになる。
誰かが言っていた。日本人はサッカーや野球のスタンドではゴミ拾いするのに、花火会場ではしない。それでいて花火師さんたちに感謝することは忘れない、不思議だよな……と。
その通りだ。世界から賞賛されたいのなら違法駐車はしない、ゴミは持って帰るくらいのことはしてほしいものだ。
差し入れと入れ替わるように、マリと福さんがマリの母親の車で帰って行った。難敵二人がいなくなったlight houseの事務室には僕といっちゃん、そして久須美と帆夏が、焼きそばバカ売れの打ち上げの続きをしている
企画が当たった久須美はご満悦で、ペットボトルの麦茶を飲んでいる。
どういうわけか、薄汚れた小さなソファの長椅子に、久須美といっちゃんは帆夏を真ん中にして座っている。
エロ親父久須美はどうでもいいが、いっちゃんだけには一言言わなければならない。だが、当のいっちゃんは見事に鼻の下を長くして帆夏だけを見ていた。
これは教育上よろしくない。
もし、マリの母親ではなくて、もし、福さんの娘さんでなかったら間違いなく僕はマリの母親に恋をしているだろう。
そして僕は今、その差し入れを独り占めにしている。
長岡花火が打ち上げられる日は、現地では盆と正月が一緒に来たような雰囲気に包まれる。だから地元のスーパーでは長岡花火当日用の豪華なお惣菜セットが販売される。言うまでもないが、価格も打ち上げられる花火と同じくらいに跳ね上がる。
花火なんてどうでもいいと思っている僕が驚いたのは、当日スーパーで売られるのは高額な総菜ばかりではない。アイドルなんてこんなクソ田舎に来るはずがないのに、ペンライトが売られるのだ。
僕はいっちゃんにこう訊ねた。
「ペンライトは何に使うんだ?」
「ああ、あれはですね、花火が終わった後に観衆が花火師さんたちに感謝の気持ちを送るためのものなんです」
「ペンライトを灯してそれを振るの?」
「そうです」
アホやろ、と言いたかったが、それを言うのは止めた。
感謝の気持ちを花火師さんたちに伝えることは忘れないのに、花火が終わった後の会場はゴミが散乱していて、おまけに遠方からやって来た観光客の違法駐車のせいで、長岡市民の生活はめちゃくちゃになる。
誰かが言っていた。日本人はサッカーや野球のスタンドではゴミ拾いするのに、花火会場ではしない。それでいて花火師さんたちに感謝することは忘れない、不思議だよな……と。
その通りだ。世界から賞賛されたいのなら違法駐車はしない、ゴミは持って帰るくらいのことはしてほしいものだ。
差し入れと入れ替わるように、マリと福さんがマリの母親の車で帰って行った。難敵二人がいなくなったlight houseの事務室には僕といっちゃん、そして久須美と帆夏が、焼きそばバカ売れの打ち上げの続きをしている
企画が当たった久須美はご満悦で、ペットボトルの麦茶を飲んでいる。
どういうわけか、薄汚れた小さなソファの長椅子に、久須美といっちゃんは帆夏を真ん中にして座っている。
エロ親父久須美はどうでもいいが、いっちゃんだけには一言言わなければならない。だが、当のいっちゃんは見事に鼻の下を長くして帆夏だけを見ていた。
これは教育上よろしくない。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


