この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
暗い部屋の中の 水音
第4章 真奈美
「今日から 働く藤田真奈美さんです」
真奈美は近くのホームセンターのパートで
今日から働く事に成り 初日の紹介だった
レジの研修を受けている時 川田が近寄って来た
「初めまして 主任の川田です」
大柄な体で笑顔を見せ 自己紹介を
すると 売り場に歩いて行った
「あの人 気を付けてね 女癖悪いから」
レジを教えてくれた女性は 川田を見て 真奈美に囁いた
翌週 真奈美の歓迎会が行われ 15名程の宴席が設けられ
「藤田さん どうぞ」
川田がビールを勧め乍ら 聞いて来た
「旦那さんは?」
「主人 単身で沖縄に行ってます」
真奈美は正直に答えた
「大変だね ご主人電話呉れるの?」
川田が聞いて来る
「今 忙しいみたいで週末だけの電話」
真奈美が答えると
「ええ 可笑しいな 俺だったら 藤田さんほっとかないし
毎日 電話するよ 浮気してるのかも・・・」
真奈美を見ながら 川田が言い 他の席に移って行った
働き始めて3か月が過ぎ 時折川田が話しかけて来る
その度 ご主人浮気してるかも・・・と
耳元で囁いて行った