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暗い部屋の中の 水音
第4章 真奈美

川田から 毎日のように 
ラインが送られてくるように成って来た
たわいない 挨拶から 段々と 
誘いの言葉と 真奈美の容姿を褒め 
修が浮気してるのではと 
疑惑を植え付ける 文章が入って来る

連絡が無いのは 浮気してるか 
真奈美さんに飽きたと
毎日の様に 言われ 
真奈美は段々と 不安に成ってきていた

食事しようと誘われ 何度か食事をするように成り 
何時しか週二度三度と 食事を重ね

「真奈美さん 優しいし可愛いから好きだな」
川田は食事の席で 真奈美を真剣な目で言って来る

「奥さん 居るのに駄目ですよ」 
真奈美はやんわりと拒絶して見せると

「家 駄目なんだ 家庭内別居 寝室だって別だよ」
川田が 寂しそうな表情で言って来た

「早くに 真奈美さんと知り合いたかった」 
川田は真奈美の手を握り 囁いて来た

「駄目です 奥さん居るのに」 
手を外し言うが 何処かで川田に引かれ始めていた

何度目かの食事の時 川田が小さな包装紙に包まれた
箱を差し出して来た

「気に入って呉れたら 嬉しいけど」 
真奈美は受け取って包みを開けると 
ネックレスが 明かりの下に現れた

「お誕生日 おめでとう」 
川田が微笑み見つめて来た

・・・今日・・誕生日だったんだ・・・ 

真奈美は 自分の誕生日を忘れていた
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