この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
女優なんて…
第8章 村長の妻 君枝
こんな夜更けに来客とは…
元来、人付き合いの好きな村長の妻である君枝は
来客のためにお茶を用意して離れへと向かった。
夜更けの来客など
村長選挙の時以来だわ…
あの時は毎晩のように
主人の支持者や運動員の若い人たちが
夜遅くまで訪問してきては今後の選挙活動の打ち合わせをしていた。
村長夫妻には子供がいなかったので
選挙を終えた今では夜更けに訪ねて来る人もなく
久方振りに賑やかな夜になりそうだわと
君枝はウキウキしていた。
離れの引き戸を開けてみると
奥の間に続く手前の小さな部屋で
訪ねてきた三人のうちの一人の男性が
ハアハアと荒い呼吸をしながら股間を押さえつけていた。
「あら?どうなさったの?
皆さんと同じように奥の間に入らればよろしいのに」
君枝が小部屋に入ってきたのも気づかないほど
マネージャーの樹(いつき)は少しだけ開けた襖から
奥の間で繰り広げられている酒池肉林を楽しんでいた。
村長の奥さんの君枝に声をかけられて
悪戯を見つかった子供のように姿勢を正した。
居ずまいを正して正座したものの
その股間には立派なテントが張りつめていた。
「あ、奥さま…
今夜は深夜に訪問してしまい申し訳ありませんでした」
股間のテントに気づかれないように
慌てて両手を添えて隠したつもりだったが
君枝はしっかりと膨らんだ部分を見てしまっていた。
「お茶をお持ちしましたわ
どうぞあなたも中に入って寛いでくださいな」
そう言って奥の間に行こうとしても
樹(いつき)がとおせんぼするように襖の前に座り込んだままなので奥へと進めない。