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女優なんて…
第8章 村長の妻 君枝
「いえ、僕はマネージャーですので
親密な打ち合わせには同席を控えるように涼風より命じられておりますので」
「まあ、ひとりぼっちだなんて…
いいわ、お茶を奥の間に置いてきたら
私が話し相手になって差し上げますわ」
だから、そこをどいて頂戴と言わんばかりに
足を一歩踏み出したが樹(いつき)は動かない。
「い、今…大事な打ち合わせなので…中には入らないでくださいな」
そう言いながら
張り裂けそうな股間が苦しいのか
ハアハアとさらに呼吸が荒くなった。
「大切な打ち合わせなの?
じゃあ、お部屋へ入らない方がいいのかしら?」
「ええ、そうする方が奥さまの為だとも思いますが…」
『私のため?』
変なことを言う男ねと思っていると
奥の間から「あああ~ん…」と悩ましい女の声がした。
『えっ?まさか?…』
続けざまに聞き覚えのある声がした。
「君、しゃぶるのが上手だねえ…
こりゃ、アッチの具合もいいだろうね」
間違いない、主人の声だ。
「どいて頂戴!」
君枝は樹(いつき)を押し退けて
わずかに開いている襖の隙間から中を覗いた。
部屋の片隅で大白川監督が女優の涼風あかねに挿入して腰を振っていた。
そして、もう片隅では信じられないことに夫が役場の若い女に自分のイチモツをしゃぶらせていたのだ。
「だから見ない方がいいと言ったんです」
さあ、もういいでしょ、と
樹(いつき)は君枝の肩を抱いて襖の隙間から遠ざけた。