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女優なんて…
第8章 村長の妻 君枝
不意に襖が開いたので
慌てたのは樹(いつき)の方だった。
全裸で寛いでいたものだから
襖が開いて咄嗟に正座して股間を隠すように両手で前を押さえた。
「素っ裸で何をやっとるんだ君は?」
村長の罵声にマネージャーが粗相をしたのだと
涼風あかねも体を起こして隣の部屋を覗き込んだ。
「まあ!樹(いつき)ったら!
私たちの営みを聞きながらオナニーでもしていたの?」
いや、オナニーするにしても全裸になる必要はないか…
涼風あかねはマネージャーの樹(いつき)が全裸になっているわけを知りたかった。
そこへタイミング悪く
「オイルがあったわ!これでアナルセックスをして頂戴!」と
ウキウキした声で、これまた全裸の君枝が飛び込んで来たものだから罰が悪い。
「君枝…!?
もしかしてお前…この男とヤったのか?」
心なしか村長の声が震えていた。
「ヤったわよ、何が悪いと言うの?
あなただって役場の女に手を出してヤりまくってたくせに!」
開き直ると怖いのは女の方だった。
「私、見たのよ!
そこに寝転がっている女とセックスしているところを!」
そう言って君枝は隣の部屋を覗き込んだ。
「まあ!顔にぶっかけられたの?
それはよかっわね、男の精液を顔で受け止めて幸せよね!」
私は思わず体を起こした。
顔にかかった精液が鼻先からトローリと流れ落ちてゆく。
慌ててティッシュを探したけれど見つからないので
脱ぎ捨ててあった自分のショーツで急いで顔を拭いた。
「儂(わし)は男なんだから女が足を開けば抱くさ!それに比べてお前は何だ!
どっちから誘ったんだ?お前か?それともこの男からか!」
自分は不倫してもいいけど
女の不貞は許さないと
身勝手な言い分で村長は怒り心頭でした。