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女優なんて…
第9章 村を出てゆく

「まあいいか…
最初から抱かれるつもりもなかったし…」
母性本能と言うのでしょうか
私は体の上で寝息をたてている桐生さんの背中に手を回して、幼子を寝かしつけるようにポンポンとリズムよく叩いてあげた。
そのうち、私にも睡魔が襲ってきて
彼を抱き締めたまま私も眠りに落ちた。
どれぐらいの時間が経ったのか…
体の上でモゾモゾ動く気配で私は目を覚ました。
『えっ?』
いつしか目を覚ました桐生さんが
私の胸を揉んでいた。
「ちょ、ちょっと桐生さん!」
私は慌てて胸の上の手を払い除けた。
「あっ…起きちゃったかい?
すまん…ぐっすり寝ていたものだから
少しぐらい触っても大丈夫かなと…」
「よしてくださいよ!
そんな夜這いみたいなことは!」
「だって…目を覚ましたらノーブラの女の子が寝ているんだぜ?
なにもしない男の方が変だろ」
「そんなことを言ってるんじゃありません!
本人の同意もなしにおっぱいを揉むなんて…」
「えっ?同意もなしだって?
だって、君が…僕の手を胸に導いたんだぜ?」
うそっ!?
あ、でもありうるかも…
眠りに落ちる前に「抱かれてもいいかも」と思ったのは間違いないし…
無意識で男性からの愛撫を誘ってしまったかもしれない。

