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女優なんて…
第11章 陽子ママの誘惑

横川あずみさんとの個人レッスンを終えて
夕方に陽子ママの「おかまバー」に出勤したものの、私の顔を見るなり陽子ママが
「あんた、何?どうしちゃったわけ?
目の下にクマが出来てるじゃない!」と驚いた。

それもそのはず、
私は横川あずみさんにイヤというほど逝かされて、
精神的にはとても充実していましたけど
体は生まれて初めてのとんでもないアクメを知らされて、クタクタだったんです。

それでも劇団のレッスン料を支払うためには
バイトをお休みするわけにはいきません。
体にムチ打って出勤したものの
私の酷い顔を見て「それだととてもじゃないけどフロアには出せないわ」と辛辣な言葉を投げ掛けながらも、私の身を案じてくれて
「今夜は短時間でいいわ
厨房で洗い物に専念しなさい。
いい?こういうお店では元気だけが取り柄なの
今夜は早めに帰ってぐっすりと休みなさい
いいわね?」と言ってくれました。

フロアに出なくてもいいというのは
本当にありがたかったです。
きっと疲れきってしまって、
お客様を喜ばせるような
トークもお触りも出来なかったと思いますから。

そんなタイミングで桐生さんが劇団主宰の近藤さんを引き連れてお店に顔を出してくれました。






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