この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
女優なんて…
第11章 陽子ママの誘惑
「この店をあの娘に紹介してやったのかい?
だけど君ぃ、この店ってニューハーフの店じゃないか。
かまわないのかい?
だって、あの娘はれっきとした女なんだし」
陽子ママ以外は有明優美子が完全に改造を終えたとニューハーフなのだとお店のおかまさんたちには伝えてあるので「その話は、ここではご法度と言うことでお願いします」と小声で伝えた。
「ふぅ~ん…まあ、いいけどね
こういうお店で働くのも芸の肥やしになるだろうしな。
ところで、あの娘はどこなんだい?」
近藤は優美子を探そうと店内をキョロキョロした。
それ以上、挙動不審な行動をされてはかなわないと
陽子ママ自らが桐生たちのテーブルについた。
「桐生ちゃん、また優美子を目当てに来てくれたの?続けざまに来てくれるなんて、よほどあの娘が気になるのね」
「よせやい、今夜は僕も優美子も世話になっている劇団の主宰をお連れしたんだ。
あの娘がどんなバイトをしているのか知りたいとおっしゃってね」
どうも…劇団主宰の近藤です
近藤は紹介されて堅苦しい挨拶をした。
「まあまあ、劇団の…
丁度いいわ、この際、文句を言わせて頂戴」
陽子ママは口調は穏やかだが
鋭い目付きで近藤を睨み付けた。