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女優なんて…
第13章 慰める女
「すいません…とんだ撮影にさせてしまって…」
帰宅中の車の中で
ハンドルを握りながらマネージャーの樹(いつき)は
申し訳なさそうに頭を下げた。
「いいのよ…事務所的にはヌードはOKなんでしょ?それをあそこまで私を守ろうとしてくれたあなたに感謝しているわ」
「いえ、でも…
まさかヤスケンの野郎が本当に…挿入するなんて」
「挿入」という言葉が適切ではないと思ったのか
樹(いつき)は語尾をゴニョゴニョと濁すように呟いた。
「安岡が相手だもん…
当然、挿入してくると思っていたわ」
あかねは、挿入と言う言葉を発して
子宮がズキュンと疼くのを感じていた。
『レイプされた相手なのに…
私の処女を奪った男なのに…
挿入されて私は感じちゃった…』
スタッフがいなければ
あのまま最後まで逝きたかったと思えば思うほど
自分が情けなくて自己嫌悪に陥る。
「明日はオフですし…
どうですか、ドライブにでも行きませんか?」
「気を使ってくれなくてもいいのよ
あなたもせっかくのオフなんだから
ゆっくりと羽根を伸ばしなさい」
ゲイの樹(いつき)だったが、
今は男を相手にするよりも
あかねを抱きたい気分だった。
安岡とあかねのセックスシーンを見せつけられて
メラメラと安岡に嫉妬を抱いていた。