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女優なんて…
第14章 初舞台
一組の男女の興奮した吐息ならば気にならないが
数百人もの男と女がハアハアと呼吸を乱すと
鈍い低周波の衝撃となって舞台上の私たちに降り注ぐ。
「ほら、みんなが興奮しているのがわかるだろ?」
耳元で囁かれると
嫌でも子宮がキュンキュンしてきた。
その証拠にカサカサだった女性器には
今ではたっぷりと言っていいほどの潤みが生じている。
男の注送がどんどんと楽になってくると
清水はギアを一段上げて腰使いを激しくして行く。
ベッドがギシギシと軋み、
そんなイヤらしいリズム音を集音マイクが確実に拾った。
まるで劇場内がひとつの性交の場のように感じる。
何十人、いや、何百人もの男女がセックスをしているように感じる。
酒池肉林とはこの事だろうか…
客席は暗いので舞台上からは観客の顔は見えない。
けれども鋭い視線が舞台の上でセックスをする二人を凝視しているのを感じる。
「もっと!もっと頂戴よ!」
私は清水の尻に手を回して
ぐいぐいと自ら股間に押し付ける。
「やっぱり君は最高の女だ!
出すからな、このまま君の中に出すからな!」
清水は観客を前に堂々と中だし宣言をした。
「出して!すごく熱い精液を私の中にぶちまけて!」
私は舞台の上だというのも忘れて
一人の女として男の射精を待ちわびた。