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女優なんて…
第15章 女優デビュー
股間から離したティッシュには
白い糊っぽいアレでべっちょりとしていた。
慌ててゴミ箱に捨てたが
大白川監督とあかねはちゃんと見ていた。
「君…やはり舞台で本番をしていたのか」
セックスをしていたのかと言うよりも
本番という言葉を使ったので
妙に生々しくて私以上にあかねさんが頬を染めた。
「いえ…違うんです…
私はセックスなんてしたくなかったのに…
相手の男優さんが…」
「いや、いいんだ。
何も恥ずかしがることはない
確かに実際はしていなくても
しているように演じて観客を魅了するのがお芝居というものだが、君たちがマジでやっていることで私たちは興奮の坩堝(るつぼ)に叩き落とされたのだから」
事後処理をしている女の滑稽な姿なのに
まるで自分が優美子を犯して女のアソコを汚したような妙な興奮で大白川監督は男性自身を勃起させた。
監督の目付きに男を感じたので
私は慌ててガウンを身に纏って裸体を隠した。
「まさか、お二人がお芝居を見てくれていたなんて…恥ずかしいわ」
「恥ずかしがらなくてもいいわ
急遽の代役なんでしょ?
見事だったわ
まさか優美子があそこまで演じきれるとは思ってもいなかったわ」
称賛のつもりで言葉にしたあかねだったが
新星の誕生に少しだけ妬みの意味合いが含まれていた。