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女優なんて…
第6章 本番

奥を突かれるたびに、
一度、絶頂を味わった体には
とてつもないほどの強い刺激が全身をかけぬける。

「んっ、あっ、あ…っ!」

もはや声を我慢することなんてできなくて、
必死に刺激にたえながら安岡さんにしがみつく。

下腹部がきゅうきゅうと締まる感覚。

刺激の中に快感が溶け込んできて
再び私に絶頂が訪れようとしていた。

『気持ちいい…』

そんな悠長に感じていられるのは
ほんのわずかな時間で
気づけば安岡さんの腰の動きは
どんどんと早くなって、
私の股間をパンパン!と
いやらしいビンタで打ち鳴らした。

「ん…っ!!」

びく、びくっと私の膣(なか)で
安岡さんのモノが震えるのがわかった。

一気に私の膣(なか)の彼のモノが
一気に強度がなくなり硬くなくなって、
ああ、中に出されちゃった…と思う反面、
彼も気持ち良くなって逝ってくれたのだと、
ほっとした。

ズルっと、膣(なか)から
やわらかくなったソレが抜かれる。

「はぁ~…」

ため息と言うか
まるで魂が口から漏れ出たような吐息を吐いて
安岡さんは、そのまま私の上に倒れこんだ。

私は力の入らない腕で何とか安岡さんを抱きしめる。

安岡さんも気だるそうに私を
抱きしめ返してきた。

幸せ…

冗談抜きで、そう思った。

「…初めてこんなに緊張した」

ぼそ、と呟いた彼の言葉に私は『えっ?』と驚いた。

ラブシーンって…ほんとはこんな風に生で挿入したりしないものなの?

安岡さんは、正直に告白してしまい、
しまったと思ったのか、そっぽを向く。

私、映画撮影に乗じて
まんまと安岡さんにヤられちゃったの?

それでも構わなかった。
私は安岡さんが大好きだということを
改めて認識させられた。

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