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女優なんて…
第6章 本番
「あっ…あっ…あっ…」
彼の動きに合わせて
自分でも官能的だと思うほどのあえぎ声が
コンっと子宮にぶつけられる度に漏れて
びりびりとした刺激が叩き込まれる。
「いやっ、いやんっ!」
それがあまりにも強すぎて、
たえられずに拒絶する。
台風の最大瞬間風速を
まともに体に受け止めたように
私はただぼろぼろと涙を流しながら
走った後のように「はあ…はあ…はあ…」と喘いでいた。
こんな衝撃は初めてでした。
何があったのかわからないまま、
私は安岡さんの背中に強く爪を食い込ませていた。
「大丈夫か?」
耳元で彼の声がする。
どうにかなってしまいそうな私を
現実に戻してくれる優しい声。
私は小さくうなずいて、ゆっくり手を離す。
涙でぼやけた視界に、
安岡さんの顔が飛び込んでくる。
そっと指で涙を拭われる。
軽く触れるだけのキスをして、
彼はそのまま私に抱きつく。
じっとお互いの体温を感じるだけの時間。
「動いていいか?」
そう、安岡さんは、
まだ終わっていなかったのです。
私はまた、さっきの衝撃に耐えるべく
彼の体を強く抱きしめて、「うん」と、うなずく。
ゆっくりと、でも最初に比べて早く、
安岡さんの腰が激しく動きはじめた。