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目覚めたのは 公園のベンチ
第11章 店に来た OL達

「この間も 気持ち良く寝てしまって・・・」

ママからおしぼりを受け取り 謝っていると

「 良いのよ 」

優しい そして 不思議な目の光に出会い 思わず視線をそらしてしまう
夜の暗い部屋で 出会う猫の様な いや 肉食のネコ科の動物が獲物を狙う
捉えた獲物を 嬲る様に舌なめずりして 見つめる様な目線に出逢い

 又 和夫の背中から頭の後ろに電気が流れた・・・・・・


ドアベルが カランコロンと鳴り 若い女性の声が続き 恰幅の良い男性に
連れられて OLが二人 男性の後を追うように入って来て 店内が一度に
華やかに成って来た ママに男性が女性達を紹介し どうやら 会社の
部下たちの様に見え 紺色のビジネススーツの女の娘達は店内を物珍しそうに 
眺めていた 

和夫はOL達を 薄い水割りを飲みながら眺め 

・・・OL達と・・・・・・

自分の書いたOLシリーズを思い出していた 幾つかの作品を世に出し
サラリーマン時代に聞いた事 想像した事 妄想した事を 文章にして
気にくわない上司や同僚そして部下達を 作品の中で扱き下ろし 憧れの
OL達を妄想の中 犯して 逝かせていた

・・・夢の世界に入ったら・・・

和夫は睡魔を 待って居たが 一向に眠く成らない 一人水割りを飲みながら
OL達の 高い声の話し声に耳を傾け 珍しく 二杯目の水割りをママに頼んでいた
ママが 和夫を微笑んで見つめ カウンターにウィスキーの水割りをそっと
出して 

ママは OL達の前に足を運び 男性客と楽しそうに会話を交わしていた
水割りを飲み終わり 少し酔ったかな 覚束ない足取りで ママに挨拶を交わし
また来るね ママに挨拶をして スナック 縁とリリーを出た時

和夫の目の中に 白い光が広がり

・・・霧の中を彷徨うように・・・・・


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