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誰にも言えない秘密。ちょっとえっちな短編集
第1章 私の身体を知り尽くした元カレに、抗えない夜
学生時代の友人、彩奈の結婚式で久しぶりに再会した友達と、話が弾む。
「すっごくいいお式だったねー」
「ほんとほんと。彩奈、このためにダイエット超頑張ったって言ってたよ」
「あのドレス、素敵だったよね」
大学を卒業して3年、仕事にも慣れてきて、同級生にも結婚する子が増えてきた。
学生時代の思い出や職場の愚痴とともに、恋バナにも熱が入る。
「美咲は婚約中だっけ?いつ結婚すんの?」
スパークリングワインを堪能しているところ、突然自分に話を振られ、大慌てでしゅわしゅわした液体を流し込む。
「うーん、彼の仕事がひと段落したら具体的な話を決めようって言ってるんだけど…」
「もう同棲してるんだっけ?飲んでばっかりいないで話、聞かせてよ!」
やまない質問攻めから逃げるようにその場を離れ、テラスで夜風に当たる。
少し熱くなった頬を冷ましていると、すぐ後ろから声をかけられた。
「美咲、久しぶり」
ふわっとしたツーブロックに、濃紺のスーツ。少し低い声。
「タクミ…」
「こんなとこで一人で、なーにしてんの」
しれっと真横に陣取り、肩に手をまわしてくるタクミ。その香水の香りに、学生時代の思い出がよみがえる。
「ちょっと、距離近い」
「いいじゃん、俺と美咲の仲でしょ?あんなにずっと一緒にいたのに」
「そういう問題じゃない」
肩にかかる手をぱちん、と叩くと、いってえ、とタクミが顔をしかめた。
「すっごくいいお式だったねー」
「ほんとほんと。彩奈、このためにダイエット超頑張ったって言ってたよ」
「あのドレス、素敵だったよね」
大学を卒業して3年、仕事にも慣れてきて、同級生にも結婚する子が増えてきた。
学生時代の思い出や職場の愚痴とともに、恋バナにも熱が入る。
「美咲は婚約中だっけ?いつ結婚すんの?」
スパークリングワインを堪能しているところ、突然自分に話を振られ、大慌てでしゅわしゅわした液体を流し込む。
「うーん、彼の仕事がひと段落したら具体的な話を決めようって言ってるんだけど…」
「もう同棲してるんだっけ?飲んでばっかりいないで話、聞かせてよ!」
やまない質問攻めから逃げるようにその場を離れ、テラスで夜風に当たる。
少し熱くなった頬を冷ましていると、すぐ後ろから声をかけられた。
「美咲、久しぶり」
ふわっとしたツーブロックに、濃紺のスーツ。少し低い声。
「タクミ…」
「こんなとこで一人で、なーにしてんの」
しれっと真横に陣取り、肩に手をまわしてくるタクミ。その香水の香りに、学生時代の思い出がよみがえる。
「ちょっと、距離近い」
「いいじゃん、俺と美咲の仲でしょ?あんなにずっと一緒にいたのに」
「そういう問題じゃない」
肩にかかる手をぱちん、と叩くと、いってえ、とタクミが顔をしかめた。