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ひだまりのねこ
第2章 拾う
診察室に入ってゆく。
「先生、お久しぶりです」
「そうだね。久しぶりだね。マルちゃんは元気?」
「はい、元気です」
「で、今日はどうしたの?」
「実は、この子を拾ってしまって…」
優佳はコスメポーチの中に入っている子猫を見せた。
すると、先生はこう言うのだ。
「崎山さんて、やっぱり猫拾っちゃうんだね?」
そう言うと先生は笑うのだった。
優佳はちょっと恥ずかしかったのだ。
尚も先生は続けた。
「犬のマルちゃんを飼うって言った時は本当に驚いたけど、今回は猫ちゃんだから驚かないよ。僕にはやっぱり崎山さんは猫ちゃんのイメージが強いんだよ」
「そうですか?」
「そうだよ」
そう言うと先生はまた笑うのだ。
「さ、診せて」
「はい」
優佳はそう言うと子猫をコスメポーチから出した。
診察台の上に子猫載せた。