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ひだまりのねこ
第3章 君の名は
それに、そんなカッコイイ名前を付けてもこの黒猫には似合わないと感じていたのだ。
何しろ、この黒猫は優佳に慣れてくると本当に甘えん坊であった。
優佳がキッチンで食事などを作っていると足元に来て、脚にスリスリしてくるのだった。
その仕草がとても可愛らしいと感じていた。
「そう、名前はクロちゃんでいいのよ」
優佳はそう思っていた。
なので、名前はクロちゃんに決まったのだった。
優佳はクロちゃんを名前で呼んだ。
すると、優佳の所にスルスルと歩いてきた。
クロちゃんにこう話した。
「今日から、あなたの名前はクロちゃんよ。分かった?」
「(わかった)」
クロちゃんは理解した様でまた手にスリスリしてくるのであった。
優佳はクロちゃんの頭を優しく撫でていた。
その姿を犬のマルが遠くから見ていたのである。
マルはとてもやきもち焼きであった。