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ひだまりのねこ
第10章 嫌い①
「崎山さーん」
名前を呼ばれたので診察室に入ってゆく。
「先生、お久しぶりです」
「崎山さん、久しぶりだね。今日はどうしたの?」
「クロちゃんなんですが、おしっこが出ないみたいなんですけど」
「え?それは大変だな…」
そう言うと診察台にクロちゃんを乗せた。
乗せた途端に、
「フー!ハー!シャー!!」
先生に威嚇するクロちゃん。
相当病院が嫌いなようである。
「ちょっと、お腹触らせてくれないかな?」
そう言うと先生はクロちゃんのお腹を触った。
「尿がだいぶ溜まってるね。出さないとダメだね」
「え?そうなんですか?」
「うん、このままだとダメだよ」
「先生お願いします」
そう言うと先生はクロちゃんに点滴の様なものを打った。
そして、暫く様子を見た。
暫くしてからだった。
いきなりクロちゃんがおしっこをしたのだ。
それも大量におしっこをしたのだった。