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ひだまりのねこ
第2章 拾う
優佳は子猫のミルクと哺乳瓶を買いに行こうと思っていた。
子猫をちょっと大きめの黒いコスメポーチに入れた。
そして、車を出しヨネヤマまで哺乳瓶とミルクを買いに行ったのだ。
ヨネヤマとはペットショップの様なところである。
そこで、哺乳瓶と猫用ミルクを買ったのだ。
急いで自宅に戻った。
自宅に戻ると子猫は大人しくコスメポーチの中で眠っていた。
優佳は買ってきたミルクをお湯で溶かして作った。
人肌まで冷まさないといけない。
まだ、乳飲み子なのだ。
人肌まで冷ますと子猫の口に哺乳瓶の乳首を当ててみた。
「さぁ、子猫ちゃん、お口を開けて頂戴…」
優佳は祈るようにそう言った。
すると、条件反射の様に乳首に吸い付き飲み始めたのだ。
余程、お腹が空いていたのだろう。
一生懸命にミルクを飲んでいる。
その姿を見ると優佳は少しホッとしたのである。
先住の愛犬マルもその姿を見ていた。
犬のマルはとても不思議なものを見ている様な目つきで見ていた。
ミルクを強か飲み干すと子猫はまた眠ってしまった。
時刻はすでに夜の9時に近かった。